Dennis Hopper with David Lettermanからの芸術教育とクールジャパン
2019年07月17日
カテゴリー:芸能・アート事業
おそらくアメリカの夜のトークショーで最も有名でかつ愛されたホストはDavid Lettermanだと言い切っても反論はないと思います。Late Show with David Lettermanはアメリカで最も愛された夜の番組で、Daveはアメリカで最も愛されたコメディアンであったのは間違いないと思います。1990年から96年までアメリカにいた私ですが、David Lettermanは常に(多くのアメリカ人同様に)共にありました。
偶然YouTubeでみかけたDaveの番組。ゲストはDennis Hopper。Easy Riderでの監督、主演はじめ、ちょうど私がアメリカにいた頃のBlue Velvetや、SuperbowlでのCMなど、とにかくDennis Hopperという存在は最高に好きでした。
懐かしいなー、と。
ちょうどJean-Michel Basquiatの映画をリリースした後のインタビュー。バスキアの絵を何十億かでZOZOの前澤さんが買ったわけですが、当時からDennisはもちろん芸大生だった私もバスキアについてはよく知っていたし、注目の的だったわけです。DennisとDaveの知性、これがアメリカのエンターテイメントと文化の深さだよな、と思います。
David Lettermanの番組はオバマ大統領はもちろん、アメリカのセレブはほぼみんな出演し、Daveとの会話は常に楽しさに溢れていました。
何のオチもなにもない記事ですが、大人になったらDennis Hopperのような知性と色気を出せる人でありたいなとふと思ったので書き記しておきます(笑)
日本の教育自体の本質的な問題ですが、芸術や文化、音楽について、リベラルアーツの教育も含め、アメリカやヨーロッパに比べて非常に貧弱なので、グローバルな世界では日本で生まれ育つことのデメリットが大きいんですよね。漫画やアニメ、アイドルをはじめとしたサブカルの世界がそれを支えていますが、どうしても教育の段階での支援や理解がないため、動くお金が少なく、才能が生かされづらい点が問題だと思っています。
私ですら普通に大学時代アーティストやってただけでかなりの支援をもらうことができたわけで…。ちなみにSAKURA MODE PROJECT、その前の43プロジェクトで過去6年間に企業や自治体からいただいた支援より私が大学4年間でアメリカでもらった支援の方が大きかったんじゃないかな、と思います。
もちろん厳しい環境を勝ち抜くことによって素晴らしい才能の開花につながることはあるでしょうが、これからの日本が世界にアピールできるのは日本の文化であり、観光資源であるわけです。
観光庁主催の商談会に何年か前に参加したことがありますが、その際にも海外のエージェントが海外からの観光客向けのエンターテインメントの幅の狭さと遅れについてぼやいていたのを思い出します。
前澤さん以外にちゃんとバスキアについて語れる経営者がどれくらいいるのか。西洋、日本の文化芸術についてきちんと語れるリーダーがどれくらいいるのか。ダンテやゲーテはもちろん、海外の知的教養層、ビジネスマンは三島由紀夫や村上春樹については普通に語れるわけですがそれについて語れるのか。
子供たちにもつまらない偏差値教育そろそろやめて、本質的なことやグローバルな世界に出れる教育を義務教育からすべきだと思いますし、大学生にはもっとまともなリベラルアーツのカリキュラムを教養過程できっちり教えるべきでしょうね。
海外の人たちもキャプテン翼から進撃の巨人までみんな知ってるのでそれについて政治家も語れるのか。アイドル文化、オタク文化をクールジャパンと言って売ろうとしているわけですが、ちゃんと理解しているのか。
Dennis Hopperが生きていたら間違いなくわかっているはずです(笑)
麻生大臣がちゃんとしっかり漫画読み続けてくれてるといいなと真面目に思っています。
地味にNetflixとかで真剣にアニメやMarvelまでみてるのはさぼりたいからじゃなくて仕事だ、とここに書いておけば少しは周囲の理解が得られるかな、と期待しています(笑)
モンストなどのゲームまではやれないことを実はこれからの日本を世界に売るには恥ずかしいことだと思っていることも書いておきましょう。
世界が求めているのが何なのか?
大塚みかがハワイで歓迎されていますが、それは当然のことで、個人的にはSAKURA MODEを連れていけばもう帰ってこなくてもブレークしちゃうんじゃないかと思っているので….
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